2009年3月19日木曜日

子育ての目標

「どんな目標を持って 子育てをしておられますか。」
これは 私が始めて子育て講座を受けた時の 講師のS先生の言葉でした。

「え~~~っ、子育てに目標なんてあったの??? 何だろう???」
と しばらく悩んで
「大人になって 人に迷惑を書けないで 自分で生きていけるように、です。」
と答えたように思います。

「では そうなって欲しいために どのように接しておられますか?」
「え~~~っ、そんなこと 考えたこともありません。」
というのが正直なところでした。

朝ごはんを作って 出来たら子どもを 起こす。
忘れ物をしないように 学校の時間割をそろえるのを手伝う。
登校班の時間に間に合うように「早く!早く!」と言って 送り出す。
学校から帰ったら スイミングプール、ピアノの送り迎えをする。
夕食の支度をし、子どもの勉強を見る。

いまから15年前、講座を受け始めた時の私は専業主婦でした。
家事、こどもの世話、自分の習い事で日々を送っていた私でした。

「子育てに目標がある!」というのは 新鮮な驚きでした。

皆さんは どんな目標を持っておられますか?

アドラー心理学の育児講座の目標

短期目標:責任感と自立心を育てる。

長期目標:自分のことが好きになれる。
     社会の一員として 仕事が出来る。
     家族、友人、社会で良い対人関係が持てる。
     社会に貢献できる。

短期目標を達成するために、次の二つを常に考えます。

① 自分の大切にしている友達に対するように接する。

② こどもに対応する時に いつも自分の言葉かけが こどもの自立心と責任感を育てるのに 役に立つかどうかを考える。

自分の子どもに対して 大切にしている友達に対するように接するというのは
子どもは 自分が人として大切に接してもらって 初めて他者に対して 大切に接するという態度(尊敬)を学ぶという理念に基づくものです。

私は ひたすら講座の宿題を実践(練習)しました。
効果があるかどうかは 実践できるかどうかにかかってくるのです。
もちろん、どんな効果があるかは 十人十色です。

私の場合は 肯定的に物事を捉えることが出来るようになりました。
離婚を経て 子連れ留学をしました。
現在 長男は 日本でウエブ・ディレクターとして働き、二男はアメリカの大学で ジャズ・ベースを学んでいます。
彼らとの関係は 私には 若い友人を持っているという感覚です。

二男の進路も 私がアドラーの育児方法を学んでいなかったら異なったものであったと思います。

楽に楽しく育児が出来るアドラー心理学の育児方法を 私自身の実践、講座開催、心理セラピーでの実例を交えながら紹介していきたいと思います。

「育てなおしたい。」「生みなおしたい。」
と言わなくても 良いように・・・。

何かに迷った時、困難な出来事に出会った時に 自分で、あるいは人に相談しながら建設的な解決方法を見出していける力を 子どもが持てるように・・・。

保育所、幼稚園、養護施設、学校の先生方にも 応用して頂けます。
また ご自身のご両親、ご主人あるいは奥さん、恋人、義父母など あらゆる対人関係に応用できます。