2009年3月19日木曜日

疲れを感じておられる先生へ

先生が仕事をされる時の対応は先生の性格も関わっています。

アドラー心理学では きょうだい順位も大きく性格を作るのに影響する、と考えています。

例えば アメリカの歴代大統領は 長男あるいは一人っ子が過半数を占めています。

「真面目である、責任感が強い、リーダーシップが取れる」を始めとする長所が 第1子の特徴です。

先生が うつ症状を経験されているとしたら もしかしたら 先生は ご長男かご長女、あるいは第1子でおられるでしょうか。

そうでおられないとしても 真面目で責任感の強い方ではないかと思います。

そして もしかしたら 先生の責任感の基準は 他の方よりも高く 気がつかないでご自身を追い込んでおられるかもしれません。

先生と呼ばれる仕事は 本当に大変です。

人間関係が複雑です。対象である子ども・生徒の他に 同僚、上司、保護者、PTAなどが関わってきます。

業務が多岐に渡っています。単に教科を教えるだけではなく 様々な校務分掌が割り振られています。更に 各種の打ち合わせ・部活の指導・クラブ活動の指導・各種の行事・研究会・参観・面談・家庭訪問・成績評価・通知表・学籍簿・などなど・・・。

子ども・生徒ひとりひとりの気持ちをくんで学習指導・生徒指導をすることは 並大抵のことではありません。誠実にすればするほど 精神的・体力的・時間的に追い詰められて行きます。

先生方のうつ病罹患率の高さは 心身共に疲れてしまわれたのだ、と 精神病理の観点から容易に理解できます。

「こそだてCafe」では 子ども達との関係を楽でかつ効果的に そして先生ご自身のこころの健康の為に 「勇気づけ」の学習・生徒指導プログラムを 提案しています。

「勇気づけの対応」は 子どもの「自立心と責任感」を育てます。その結果 子どもを注意したり 指導することに時間を取られなくなります。

子どもは 自分に自信を持つようになり 宿題や成績は自分の仕事であると 認識するようになります。クラスでの争いが減少し、問題が起きても 子ども達が解決出来るようになります。

家庭で協力が得られない場合でも 先生の教室の指導だけで 子どもが自分で宿題をやって来るようになります。

先生の「勇気づけ」は 子どもにとって自信となります。かけがえの無い財産になります。

先生がご家庭をお持ちであれば それをご家庭で応用することができます。

先生のご両親に、先生の奥さん・ご主人に、あるいはお子さんに。

「勇気づけ」の対応を 実践されていくと ご自身もより楽観的に・肯定的(ポジティブ)に・柔軟になられていくのを 実感されるようになります。