2009年3月19日木曜日

アドラー心理学との出会い

私が アドラー心理学の「勇気づけ」を実践し始めたのは 1994年です。
うつ症状だった私は「94―くるしい。」時期でした。

なんとか楽になりたい、と 「瞑想教室」に通っていました。

どのような教室なのか心配した友人が 私の通っていた瞑想教室へ一緒に行き、その帰り道に「アドラー心理学の育児講座」が 彼女の不登校の娘さんとの関わり方に役に立っている、と教えてくれました。

その日から「アドラー」という単語の入った本を探し始めました。
(当時はインターネットは普及していませんでした。)

1ヶ月ほど経ったある日、東京のクレヨンハウスで 野田 俊作著:
「アドラー心理学トーキングセミナー・勇気付けの家族コミュニケーション」
に出会うことが出来ました。

「私が幼いころから求めていたのは アドラー心理学に語られている理念だったんだ。もっと知りたい。」
と 迷わず講座を申し込みました。

今から思うと うつ症状を抱えていたにしては 建設的な行動をしていました!!!

「お母さん、生き方間違っていたわ。これからは アドラーで生きるわ。」
と 二人の息子(当時14才、10才)に宣言もしました。

子ども達は 
「変なお母さん、ますます変!!!」
と ????????? だったことでしょう。

「~しなさい。」「~してはいけません。」
が口ぐせの封建的教育ママから 
こどもに選択をまかせる民主的な母への変身を試みました。

子ども達に 私の間違っていた対応を謝り、これからの対応を説明しました。

・ 毎朝起こすのは あなたが解決する課題に口を出していたことだった。
  これから目覚まし時計で 自分で起床して欲しい。

私は 朝食の準備を食卓にするだけで 起こすのを止めました。すると 朝が
とても静かなことに気がつきました。
うるさかったのは 私の声だったのです。

アドラー心理学のペアレンティングのインストラクター、カウンセラーのコースを取り、カウンセラーとして働くうちに 精神病理についての専門的な知識を得たい、と思うようになりました。

「勇気づけ」は 不可能に思えることを 可能にします。

49才目前に 北米に行って英語の学習・TOEFL受験を経て 大学院で学びました。 
ひとえに アドラー心理学の「勇気づけ」のおかげです。

長男は 私立の中高へ行った為 学校で勇気くじきは経験しませんでした。

二男は 公立の中学へ行った為 先生からのいくつかの勇気くじきを経験しました。

「日本にいたら 中卒でプータローしてたと思う。」
という二男は 私の留学について来る事を自分で決めました。

当初は全く英語が分からないはずなのに 一言もグチを言わないで高校に行きました。自分で決意して決めたからです。

今は カリフォルニアの芸大で ジャズベースを勉強しています。
即興が必要なジャズが好きな彼にとって 日本の中学が苦しかったことは 心理を学んだ今は よく理解出来ます。

アドラー心理学の「勇気づけ」は 人生をプラスに変え、秘めた可能性を開かせます。

「アドラー」という言葉を教えて下さったSさんを始め 多くの人のおかげです。